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「知ることは共に生まれること」(ポール・クローデル)
connaitre = con + naitre
「自分の心の世界地図」を作ろう!
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2008年度4月11日(金)はフリースクール・ぱいでぃあの新年度新学期始業式であった。今日は体験入学生も含めて、マインド・マップ方式を用いて“「自分の心の世界地図」を作ろう!”を試みた。いわゆるヴィジュアル・シンキングの試みである。
「自分とは何か」「自分とはどういう人間か」というのは意外に難しい。他人はよく見えるが、自分で自分は良く見えない。しかも思い込みで見ていることが多く、他人を見るようになかなか客観視はできない。そこで、自分を正確に映し出すものが必要になってくる。たとえば、化粧をする場合には自分の姿を映す鏡が必要になる。では、自分の心を映すにはどうしたらいいか。その一つの方法がこのマインド・マップ方式である。
たとえば、「自分はどんな人間関係の中で生きているか」とか「自分は何が好きで何が嫌いか、それは何故か」とかを考える場合、何か面倒なことを難しい言葉を駆使して説明しなければならないように思うが、何も難しいことはない。まず中心となるテーマを真ん中に書き(イメージだとなお良い)、そこから放射状にノード(ブランチ)を出し、落書きを書くように、思いつくままに言葉やイメージを書き連ねていけばいいのだ。
そして、さらに思考を発展させるためには、中心から枝分かれしたその言葉やイメージからさらにブランチを派生させ、言葉やイメージを書き込んでいけばいい。五味太郎の本に『落書き絵本』というのがあるが、あのノリである。落書きがなぜ楽しいいか。それは日常性に縛られた“まじめな”自分を解放し、感覚を自由に遊ばせられるからである。このマインド・マップのやり方もこの落書き帳の延長にある。実際、まじめに書こうとするよりも悪戯心で遊んで描いた方がいい。するとそこに日常的な次元の意識では把握しきれなかった自分という人間の別の側面を自分で確認できるようになる。なぜなら、そこに言葉やイメージを描いたのは自分であり、その言葉やイメージを検討することによって逆に自分の心のありようやその形、偏在の姿などを客体化して考えられるようになるからである。
実際に、子どもたちが描いた言葉やイメージはみなそれぞれに個性的であり、現在のその心模様を実によく表している。最初は控えめだったものが段々と自由奔放になっていく様が見えたり、どこまでも几帳面であったり、オタク的に偏愛の姿が垣間見えたり、「思いは道を照らす」というようにその先に自分のなりたい仕事を想定するものであったり、実に面白い。それぞれに意味づけをするのは言語の論理性の問題かもしれないが、イメージ・シンキングという言葉があるように、「脳はイメージという形で記憶する」のである。
この試みは、子どもたちにもそれなりに面白く、新鮮な体験であったらしい。学校では今でも左脳中心の勉強を行っているのかも知れないが、ヴィジュアル・シンキングの再評価をも含めて、バランスを取る意味でも、もっと右脳思考にも力を入れた方がいいのではあるまいか。
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