ピアノの常識・非常識!ピアノ講師のホンネ:chapter72.考えるということ
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ピアノや音楽が、なんとな〜く気になるあなたへ…
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『ピアノの常識・非常識!ピアノ講師のホンネ』 vol.72('08/9/8)
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このメルマガは、型破りピアノ講師、あんずのひとりごと。
ちょっと違う角度から見た、音楽の楽しみ方や練習方法などを、
少しずつご紹介するものです。
もしかしたら、あなたの中にあるかもしれない、
音楽への高い垣根を、低いものにできるかもしれません。
また、音楽に興味がなかったかたは、
ほんの少し興味が出てくるかもしれませんし、
ピアノを演奏するかたは、
試してみたくなる練習方法が出てくるかもしれません。
でも、『超自己中心的音楽雑記』ですので、
あなたの音楽生活に、必ずしもお役に立てるとは言えません。
特に、『正統派』の音楽関係者・愛好者のかたには、
あまり役に立たない内容です…。
あくまでも、一つの考え方だとお考え下さい。
「こういう考え方もあるかぁ。」
ってね。
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chapter72.考えるということ
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レッスンの際に、音楽鑑賞をすることがあります。
これは、聴く耳を育てること、
音楽を感じる心を育てること、
自分の意見を自分のことばでいえるようにすること、
などが、主な目的ですが、
世の中には、本当にたくさんの音楽がある、
ということを知ることも、もちろん大切なことですから、
折をみて、音楽鑑賞の時間を作るようにしています。
それとは別に、
生徒が弾き終わったあとに、質問をすることもあります。
「ねぇねぇ、今日はどうだった?」
これは、自分で今弾いた演奏をどう思うか、
ということを聞いているのです。
最初は、何も答えられません。
自分の演奏をどう思うかなんてね、
そりゃあ、答えろというほうが無理。
特に、年齢の低い子どもは。
でも、この質問を繰り返し続けていると、
音を丁寧に出すようになったり、
楽譜を丁寧に見るようになったりと、
結構いい効果が得られるのです。
音楽鑑賞で、客観的に音楽を聴き、考えること、
自分の演奏も、きちんと考えながら演奏すること、
これは、どちらも本当に大切なことです。
間違いなく弾く、ということに、どうしても神経は集中しがちです。
この場合の間違いとは、主に音に関するものです。
「間違いなく弾けたと思います。」
と返してくる生徒には、
「何が間違いなく弾けたのかな?」
と、さらに掘り下げます。
「えっ?音…です。えっ?間違えたかな…。いや…。うーん…。」
と悩み始める生徒もいます。
確かに、音の間違いがないのはいいのです。
でもそれだけでは、その音楽を間違いなく弾いたとはいえません。
というか、誤解を恐れずに言うなら、
そもそも間違いの音楽などないのです。
少なくとも、私はそう思っています。
(コンクールなどは、また別です)
ただし、きちんと楽譜との、その音楽との対話が、
十分に行われたあとのことですが。
『ベートーヴェン作曲 エリーゼのために ○○風』
これが、私の求めている音楽です。
(○○のところには、その曲を弾く人の名前が入ります)
原型をきちんと理解し、つまり、作曲者の意図を理解し、
十分自分の中で消化したあとは、
自分の色をつけて弾けばいいと、そう思っています。
それがなければ、みんなが同じ演奏をする、
ということになってしまいます。
それは、個性がない、つまらない演奏になります。
それなら、コンピュータに演奏してもらえばいいのです。
私たちは、自分の意思、感情、経験、など、
いろいろなことに影響を受けながら生きている生き物です。
それらがその人のカラーとなって存在するのですから、
○○風があっていいのです。
つまり、弾く人の数だけあっていいのです。
自分の音楽を創る、これは、自分の奏でた音楽に対して、
何らかの想いがなければできないことです。
なので私は、自分の演奏についての感想を生徒に聞き、
それを自分で言えるようにしたいのです。
「強弱がちょっとできていませんでした。」
そこまでわかればしめたもの。
できていないところがわかれば、
そこを気をつければいいのですからね。
もっとも、的外れなことを言う子もいます。
強弱はできているのに、できていない、とか、
たとえば、音の間違いを指摘したとして、
「どこが間違えていたと思う?」
と聞くと、まったく違う部分を指差すとか。
それは仕方がありません。
それを、きちんと把握できるようにするのが、
レッスンの一つでもあるのです。
焦らずに、でも確実に、
できるようになるまで続けることが大切です。
いろいろな音楽を聴くことも大切ですが、
自分の演奏についての感想を聞く、ということも、
生徒が自分の演奏について考えるには、
とてもいいきっかけになります。
何かを考えて、何かを思って弾いていないと、
感想など言えるはずがないからです。
「今日の演奏は、どうだった?」
と聞くことが、やがて
「この曲について、あなたは何を思う?」
「どんなイメージで弾きたいの?」
につながっていくのです。
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** 編集後記 **
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今日も、長いひとりごと、
最後までお読みいただき有難うございました。
考えながら弾く、ということを、
とても難しいことだと思ったり、
何か特別なことだと思ったりする生徒がいます。
もちろん、親御さんも含めて、です。
ピアノを弾くということが、
日常的ではないことだからかもしれません。
しかし、ピアノを習っているのであれば、
ピアノの弾くのは日常的行動なのです(希望的発言)。
ですから、『無意識の行動』である部分も大きい。
しかし、そればかりでは、結局進歩がないのですね。
「今日はちょっと違う道から行ってみよう。」
と思うから、新しいお店を発見したり、
とても素敵なお庭を見つけたり、
かわいいワンちゃんと出会ったりするわけです。
通勤途中に、そんな悠長なことをしていられない、という場合は、
休みの日に、たまには散歩をしてみる。
それは、十分『意識的な行動』であり、
『考えた上での行動』になるのです。
考えるということを意識すると、
必ず新しい発見があります。
それが、仮にあなたの役には立たないことであったとしても、
経験という素晴らしい宝物になるのです。
いつもとちょっと違う角度から、
ピアノというもの、音楽というものを、見てみませんか。
きっと、今よりもっと楽しくなる…かも。
ではまた来週の月曜日に、お目にかかりましょう。
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