■勝汰章の著作刊行本

「笑顔になるための246のことば」

悲しみを乗り越える時に・・・

夫婦/恋愛/会社、仕事/子供/家族/友情、信頼/お金/
お金/病気、事故/生と死/挫折/セックス/男と女/今/

2030年までの生誕月による運勢鑑定付

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「いえ・・・ちょっと事件が・・・それで、南さんの携帯番号を教えてもらえませんかね?それと、野上さんの番号も?・・・」

「事件? 私には関係ないですよ・・・番号は・・・いいですよ。しかし、仕事中は電話に出ないことが多いから、何度もかけないと無理ですよ。それだけは言っておきますが・・・」
と、番号をメモした。

「お休みのところ・・・・」と、僕たちは部屋を出た。

受け答えといい、怪しいという雰囲気とは程遠い感じであった。

「南の電話番号から、南の素性が分かる。電話番号さえあれば何でも分かるよ・・・」
と、新開刑事は、少し微笑んだ。

そして、署に戻りその電話番号を職権で調べた。


南紀夫の住所は分かった。

宇都宮市大田中町5-462 大田マンション 205号
南 紀夫 33才

上記の住所から本籍を照合した。


本籍地 京都府京都市伏見区原石町一番通り3-10


南も野上と同じ京都の出身であった。年も同じである。

さらに、殺害された中川昭義も京都の出身である。


「今ちゃん、足首のことはお前に任せるよ。どうしても京都に行きたくなった。京都に何かあると思う。3人が京都の出身ということも気になる。京都に何かがあるとは思わないか?」

「・・・京都ですか? 偶然としては出来すぎのように思います・・・では、こちらは、安永と南の宇都宮での行動を徹底的に調査してみます。では、これから日光に戻ります・・・」
と、最終電車で日光へ戻った。

「新開さん、京都に何かこの事件の発端があるような気がしてきましたよ。野上は元暴走族・・・もしかしたなら、南もそうじゃないかと? さらに、中川も・・・そんな気がしますが・・・」

「あぁ、そうかもしれないな。しかし、3人が昔仲間としても、今回の事件とのつながりは何なんだ。中川は殺されている・・・何かの仲間割れということも推測できるが、そうなると、足首と手は一体何なのだ。もう一人、誰かを殺したということか?」

「いえ・・・そうなら、中川の殺害方法と死体の捨て方が、あまりにも乱雑すぎます。足首と手は、身元を分からなくするためだと思いますが、中川は、あまりにも無造作に捨てられています。同じ、犯人ということは考えにくいと思いますよ・・・仮に、中川の死体がこんなに簡単に発見されるということは、その線から警察が調べたなら、すぐにつながるということは子供でも分かりますよ。中川が殺害された時の野上のアリバイを調べる必要があると思います。それと、関西へ行っている南のアリバイも・・・」

「雪ちゃん・・・その通りだよ。野上のアリバイは、署の刑事が調べている。すぐに分かると思う。しかし、野上のような奴は、簡単には尻尾を出すことはないだろう・・・完全なアリバイを用意していると思うが?・・・」

「僕もそう思います。仮に野上が主犯だとしても、必ず、アリバイは用意しているでしょう。あの男なら・・・」

「あぁ、冷静な奴だよ。警察の質問にも動じることもなく答えていた。普通の奴なら、少しは緊張しているのが普通だ。その緊張感が何もない・・・かなり、場数を踏んできた奴だと思う。これは、簡単にはいかないような事件かもしれない。雲の中から暗闇へ入ったようだよ・・・雪ちゃん・・・京都へ行ってくるよ・・・必ず何かがある?」

「京都ですか? しばらく行っていませんね・・・確か、もうすぐ、※空也踊躍念仏ですよ・・・一度、見たいと思っていたのですが・・・東山の六波羅蜜寺で行われるのです・・・」

※ 空也踊躍念仏祭(くうやゆやくねんぶつ)  かくれ念仏とも言われ、今年の罪を消滅させ、新年が良い年であるように祈る行事。


「雪ちゃんは、詳しいな・・・その名前を聞いたことがあるぞ・・・もう、そういう時期か・・・全ての罪が・・・犯罪がなくなるように祈ってくるか? そして、犯人を検挙するためにもな・・・」

「えぇ・・・僕も連れて行って下さい。京都にも知り合いがいますから、ちょっと顔でも出してみたいと思っています・・・」

ということで、京都へ行くことになった。







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