■勝汰章の著作刊行本

「笑顔になるための246のことば」

悲しみを乗り越える時に・・・

夫婦/恋愛/会社、仕事/子供/家族/友情、信頼/お金/
お金/病気、事故/生と死/挫折/セックス/男と女/今/

2030年までの生誕月による運勢鑑定付

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「雪ちゃん・・・俺も同じ考えだ。予定外のことが起き、仕方なく足首を日光へ運んだ。そこまでは当たっているかもしれないが、何故、日光という場所で、簡単に発見されるような場所だったのか?」

「おそらく、犯人は、あわてていたのかもしれません。穴を掘って深く埋めようとしていたが、誰かが来たので深くは掘ることができなかったとか?」

「いや、それはないと思うよ。誰かが来たのなら、掘るのを止めて他の場所に変更したほうが安全だし、日光南署の話だと目撃者はいないということだ。誰かに見られるということはなかったと思う・・・」

「そうですよね・・・確かに・・・しかし、掘った穴の深さは浅かったということですが、普通ならかなり深く掘ると思うのです。それが、浅い・・・時間がなかったのかも?」

「時間? 何の時間? うん、何らかの時間に間に合うようにした・・・だから、深く掘ることができなかった・・・そうかもしれんな?」

「しかし、日光の必要性は、ないと思います。奥多摩でも丹沢でもいいはずですよ。日光? 何かがあるのでしょうね? 日光でなければいけない何かが?・・・」


そんな話をしていると、新幹線は京都に着いた。


京都に着くと、その足で京都中央署の桑原刑事を尋ねた。

「その後の、中川昭義の件は進展がありますかね?」と、新開刑事が尋ねた。

「残念ですが・・・進んでいません。母親の線からも調査してみたのですが何も出ませんでした。完全にストップした状態で、署としても困っているのです。野上幸則も走査線上にのぼっているのですが、野上のアリバイはどうでしょうか?」

「残念だが、中川の殺害された日のアリバイは完璧すぎるぐらいだ。野上は、一日中、自分の飲食店の中にいて打ち合わせをしていたことも確認されている。野上の線はないな。しかし、誰かに依頼したということは考えられるから、野上の女の安永恵理子のアリバイも日光南署に確認したが、こっちも完璧だ。」

「そうですか・・・アリバイ成立ということですね。それ以外の人物ということもありますから引き続き捜査をします。しかし、物証も何もない事件は辛いですよ・・・困った・・・困った・・・」
と、桑原刑事は、頭をかきむしった。

桑原刑事という人は、年のころなら、僕と同じぐらいだと思う。
交通課から、刑事になった変り種ということを聞いた。
最初は、パトカーの警官になりたいと思っていたのだが、現場の捜査に憧れるようになり、刑事になったということであった。
車についての知識もかなりのものだと聞いた。
昔は、暴走族にも入っていたという噂も聞いた。
その線で暴走族の内情にも詳しいのかもしれない。


そして、僕たちは、中川昭義の死体が発見された場所を見ることにした。

「いいところですね・・・冬の京都は素晴らしい・・・雪があったなら、もっといいですよ・・・」
と、僕は大きく手を空に向けた。

「そうだな。仕事で来るようなところじゃないな? こんなに風光明媚な場所に殺害死体は似合わないな。川の流れの音・・・小鳥のさえずり・・・そよぐ風が木にあたり、木の葉がヒラヒラと舞い落ちる。なんと素晴らしい景色、なんて素晴らしい陽の光・・・その光の中に男と女がいる・・・そして京の建物の風情・・・そして、祇園の街・・・そこで食べる京懐石が・・・人の殺伐とした心を癒す・・・京都に来ると、皆、詩人になれるんだ・・・なんてな・・・」と、新開刑事。

「ハハハ・・・新開さんは似合わないよ・・・こんなところに捨てられた中川の生い立ちを調べることが先決ですよ。それから、京料理ってとこですか? あーあ、こんな綺麗な川のほとりで京美人としっとりと歩いてみたいもんですよ・・・僕も、岩ちゃんのように美人と見合いでもしたくなりましたよ」

「俺もだよ・・・古女房じゃぁ・・・な。俺にも第二の人生があってもいいと思うよ・・・」

「・・・新開さん・・・無理ですよ・・・いまさら・・・無理、奥さんと一生・・・」

ひとしきり、死体発見現場を見た後で、中川昭義の母親のところに行くことにした。

ここからだと、車で40分ぐらいだということであった。








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