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●【21-CeLebの最新情報】第007号(2007.08.27)
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今回は元日銀副総裁の藤原作弥さんとのお話です。
藤原さんには3年ほど前、わたしの共著本の巻頭言でお世話になったことが
あり、今年六月で会社をリタイヤされるとのことで、御礼を兼ねて浅草の小料理
屋で一献傾ける席を設けたのです。
藤原さんは満州のお生まれ。新聞記者から日銀副総裁、そして民間会社社長
という異色の経歴をお持ちで、たくさんの著述があります。何といっても 「李香蘭
私の半生」 の共著者として有名です。李香蘭は劇団四季の演劇や映画化で御存
知の方も多いでしょうし、年配の方なら”夜来香(イエライシャン)”のヒット曲を思い
出すことでしょう。最近では2月に上戸彩主演のTVドラマにもなりましたね。
李香蘭は、後に参議院議員になった山口(大鷹)淑子さんその人で、中国と日本
との間で波乱万丈の人生を経験されています。この実体験の主観者と、満州体験
を持つ藤原さんというジャーナリズム世界の客観者との共著本が、「李香蘭・・」
なのです。
会食の席で藤原さんから「満州の風」の初版本を頂きました。ちょうど10年ほど前
に上梓された本で、「満州から引き揚げて五十年目の夏に」 で結ばれています。
「あと一息で日本人僧のいる廟に着くという大草原、その逃避行を続ける日本人
難民千三百名をとり囲んだソ連軍戦車隊--殺りくの草原でかろうじて逃れた著者
の満州への想いが・・・」 ここに藤原さん九歳のときの原体験があります。
日本映画に出演して「売国奴」として処刑されそうになった中国人・李香蘭。友人
の機転で日本人・李香蘭の戸籍で難を逃れ、国外追放になった山口淑子さん。
まるで映画のよう・・まさに映画になって多くの人々に感動を与え続けている。
昭和史・・そこには戦争に血塗られた人生を送った人々がたくさんいる。今、平成
の時代、靖国参拝に賛否があります。山口さんは今87歳で中国人の目線で昭和
をみることができる数少ない日本人です。戦後レジームからの脱却・・・言葉は綺
麗かも知れませんね。でも声高に唱える人々の多くは真実の体現者ではないので
す。ここに歴史は繰り返す・・・という落とし穴があるような気がします。
「当時わたしは九歳でしたから・・」 としみじみ語る藤原さん。事情が分からぬ子供
ゆえ、当時の大人の苦しみに比べれば・・とおっしゃる眼差しには、体現者として決
して消し去ることのできない風景が浮かんでいるようです。
会食の席には文化放送 「たまなび」 でお馴染みのパーソナリティ玉川美沙さんも
急遽参加されました。以前番組で年の差を越えて意気投合されたようで、このフィー
リングを活かした新企画を・・・など酒量を増すごとに大いに盛り上がったわけです。
これからは著述に専念されるとのこと。昭和史の伝道師・・・これが藤原さんの強い
モーティブフォースです。
21-CeLeb でも大いに応援してゆきたいと思います。
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