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●【21-CeLebの最新情報】第011号(2007.09.21)
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今回は榊原陽さんのお話です。
榊原さんは「七ヶ国語で話す、日常がある」のスローガンで言語交流研究所・ヒッポファミリークラブを主宰されています。人間本来の無限の可能性について、いつも熱く語られています。
「誰でも七カ国語がしゃべれるのです!」・・・しかも楽しみながら!
榊原さんとの出会いは十数年前になります。渋谷のヒッポ本部にお尋ねし、いろいろ
とお話しを聞きながら、親しく酒を酌み交わしたりしました。帰りがけに「また、美味し
いものでも食べに来てください」と暖かく声を掛けてくれました。
ある日、ヒッポ本部でニューヨーク州立大学の先生を紹介してくれました。確か数学
の教授だったと記憶しています。彼にヒッポとの関わりを尋ねたところ、ヒッポファミリ
ーの子供たちが執筆した「フーリエの冒険」の英語版に触れ、その内容の素晴らしさ
に感銘し、教育者としての自分自身を振り返らざるを得なかった・・「彼、それで教授
を辞めちゃったんですよ」と榊原さん。
さて語学習得というのは、いまや日本人ならば誰もが関心を持たざるを得ませんね。
TOEICの得点で給与まで変わる・・善かれ悪しかれ、こういう時代になっています。
中国経済が大発展すれば、今度は中国語熱がフィーバーします。横浜の某中国系
小学校の入学倍率が高騰した、というニュースもありました。これを一つひとつ覚える
のか、同時に覚えるのか? あなたはどう思いますか?
英語が堪能ならばたいていの国でコミュニケーションできるでしょうね。だから多言語
を習得する必要がない、という考え方もあるでしょう。ところが英語が堪能になるため
にも、多言語を習得すると効果があります。これ自体は昔からよく言われていること
なのです。
「これは歌を覚えるのに似ていますねぇ」と榊原さんに話したことがあります。音楽は、
クラシック以外に、たぶんメジャーで60ジャンルくらいはあると思います。新しいジャ
ンルもどんどん生まれています。言語も若者中心にどんどん発明されています。共通
して言えることは、その同時代にあって、人々が最も共感し、最もコミュニケートしやす
い姿にどんどん変化しているわけです。
たくさんの歌を知っていて、それをそこそこ歌えることができれば、新曲を覚えるのも
簡単ですよね。逆に演歌一本やりのひとが、ヒップホップを歌うのは難しいでしょう。
でも全てリズムと抑揚から構成された音楽なのです。同じようにいろいろなリズムと抑
揚から構成された多言語に接するだけで、日本語以外のリズムと抑揚を聞き分ける
能力が培われるのです。
それでは、言語とはいったい何でしょうか? 自己を相手に伝える、あるいは相手を理
解する手段として存在する・・たぶん、そうでしょう。ですから、言葉に障害を持つ方は、
手話が手段になります。つまり言語、手話の主役は「伝えたい自己(理解したい他人)
とその内容」です。伝えれば返答が来ます。それにまた返答する・・このコミュニケー
ションを抜きにした言語習得は価値がないといえます。
榊原さんは、自然なコミュニケーションのなかに言語習得の本質があることを発見した
のです。そのコミュニケーションには先生や指導者はいらない・・という考えから、ヒッポ
ファミリークラブという多言語を自然習得するユニークな「場」を発明したのです。
この「場」の実験が今年で25周年を迎え、各国からファミリーが集まって東京フォーラ
ムで記念式典が行われました。この壮大な実験にはすでにたくさんの実績があります。
「ヒッポは私が創ったのではない。みんなが創ったのです・・」と榊原さん。ヒッポという
「場」の提供者が、「場」を創りあげたファミリーへ敬意を表したものです。
25周年・・この節目は、ヒッポで育った数多くの若者が世の中で活躍し始める、という
ことです。マルチリンガルを駆使した日本人が、国際環境のなかで堂々と自己を表現
する・・こういう姿が眼に浮かぶようです。
言語という壁を乗り越え、相手のこころをつかむ。挨拶だけでもカタコトでもいいから
相手国の言葉で語りかけてみる・・逆に見知らぬ国のひとが日本語で語ってくれると
驚きでもあり、嬉しいものです。これが「共感」「共有」「共鳴」の原点なのです。
21-CeLebは、世界の人々との共感を深めるヒッポ活動を応援します。
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