━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●【21-CeLebの最新情報】第035号(2008.02.25)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
さて、今回は引き続きギターのお話です。
ちょうど20年前、94才でアンドレス・セゴビア(写真)は長寿を全うしました。
古典ギターの父と称されていたセゴビアのレコードを聴いたのはかれこれ40年近く
前になります。当時はLPレコードの時代。安物の、それでもHiFiと書いてあった小さ
なステレオを買って、初めて音を聞いたときはまさに驚きでした。
今でこそステレオが当たり前ですが、そのちょっと前にはNHKの第一、第二放送で
左右の音を別々に放送し、二台のラジオを並べてステレオにしていたくらいです。
セゴビアの最初の曲が「アラビア風奇想曲」。その表現力と音色に圧倒されたものです。
「こんなの弾けたらいいなぁ・・」というのが率直な感想でした。ギターとは思えない迫力で
したが、セゴビアが偉大な演奏家というのはしばらく後で知ったことです。
そのころから「禁じられた遊び」の次は「アルハンブラの思い出」あたりにレベルアップ
するのが教習者のルートのようなものですが、教室ではこのような有名曲はなかなか
取り上げてくれない(まだ早すぎる!)ので、こっそり練習するしかありません。
セゴビアの「アルハンブラの思い出」は絶品でした。なによりメロディアスなトレモロが
大変心地よく響いてきます。 あのふくよかな大きな手が軽やかに動く。とはいっても
映像はありませんから想像にすぎません。
ギターの腕前が多少ともあがり、レコードを聴いて新しい曲に挑戦するようになりました。
「アルハンブラ・・」なども人前でそこそこ弾けるようになったのですが、ここでちょっと思い
がけないことが起きていたのです。それが本題の、右脳と左脳の問題なのです。
音楽演奏は突き詰めると、音の周波数、エネルギー(音符の強弱)、時間(音符の長さと
間のとりかた)の三種類の組み合わせで成り立っています。セゴビアの演奏をきくときは
たいてい目をつぶって聴いていました。そのときはヴァイオリンやチェロと同じく音楽その
ものに酔いしれるひと時でした。三種類の妙味に圧倒されていたのは、まぎれもなく右脳
の感覚といえそうです。
しばらくして自分が演奏した曲のセゴビア演奏を聴いていた時、その異変を感じたのです。
「このフレーズ・・どうしてこんなに早く指が動くのだろう?!」 とか 「ナンデこんな音が出る
んだろう・・」 とか。このような雑念が入ると、以前とは違う感覚で音楽を聴いている自分を
発見することになったのです。これはたぶん左脳が強く働いているためでしょう。
ますます左脳が強化されるとどうなるか? もっといい音が出る楽器がほしくなるのです。
そう、音の周波数の問題なのでした。
(本稿次回へ続く)
━━━━【21-CeLeb】21-Century-Learning-beacon★━━━━━
●【21-CeLebの最新情報】(週刊)
●購読の申し込み、解除 → http://21-celeb.net/
●本誌利用により生じた結果に関しては一切の責任を負いません。
Copyright (C)2006-07 21-CeLeb All Rights Reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
