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●【21-CeLebの最新情報】第037号(2008.03.14)
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さて、今回は音楽の右脳と左脳の交流(?)のお話です。
現代社会はまさに音楽に囲まれている、というか氾濫しているといえますね。ストリートミュージシャンが増えたというのではなく、ウォークマンに始まって、iPodのフィーバーから今ではケータイでも比較的良い音質で音楽を楽しむことができます。いつでもどこでも音楽に接する機会が得られる、歴史上珍しい時期にいるわけです。
よい音を楽に出せて、早く弾きやすく、感情表現がしやすい楽器が名器ということでした。
でも、高い楽器には手が出ませんよね。ところが技術の進歩は恐ろしいもので、楽器が無くても演奏したり、作曲したり、割と簡単にできてしまうのです。
クラシックを除けば、たぶん、ほとんどの音楽創作にコンピュータが使われています。TVに流れるBGMやPOPSの類の80%は打ち込みやサンプリングを駆使したものといわれています。生演奏の補足楽器としても打ち込みを利用していますね。
コンピュータ音楽はシンセサイザーを利用します。そのルーツは90年前、ロシアのレフ・テルミン(写真)が発明した電子楽器にあるとされています。ちょっと昔まで高価でした。富田勲さんの草分けから、30年ほど前には今でいうテクノをYMOが生み出す道具として活用し、ここ十年ほどで素人の手に届く価格になりました。そこで素人作曲家が、といってもまだマニアックな世界ですが、かなり増加しています。もちろん、打ち込みをビジネスにしているプロもいます。
というわけで楽器を弾けなくても音楽創作や演奏ができるのです。それが自己表現のひとつとすれば、CDやDVDに記録されたものが生であろうとコンピュータ制作であろうと、聴取者に感動を与えることはできるでしょう。
その音を圧縮して、つまり適当にはしょって、容量を減らしたものがmp3という規格です。これを可能にしたのがデジタル化という時代背景でした。
生演奏を聴くには演奏会に行かなければなりません。レコードやCDは、マスタリングという音質調整が施されていますからホンモノか?と言われれば、後付けの人工物ですね。
カラオケ・スナックでもマイクがよければ歌がうまくなったような気がする^^。これも電気仕掛け(肉声に高調波をのせる)の効果で、プロ歌手でこの恩恵を受けているひともいますね。
さてこうしたニセモノ(?)、といったら少し語弊がありますが、ホンモノを一生知らずして終わる、というのも淋しいものです。
ではホンモノとは? それは間違いなくアナログですね。デジタルにないものがアナログにはあります。それは限りなく自然への回帰です。最近のデジタルはアナログに近づける努力がなされています。SACDやDVDオーディオもその一種ですね。どれも原音に忠実に再生するためサンプリング周波数を高めたり、分解能をあげたりしています。この違いは、聴き比べてみると素人でも差がわかります。
10年ほどまえにMIDI音源を購入したときは驚きでした。1600種類もの楽器が使える!
時間が幾らあっても足りません。民族楽器に興味あればその楽器で音楽が作れますから大変便利です。でもストラスバリウスのようなヴァイオリンの音色は出せません。そしてギターという楽器はたくさんのテクニックで複雑な音色を出しますから、打ち込みでは最も難しい楽器とされています。
ニセモノでも大いに結構という方もいるし、ひとつでもホンモノにこだわりたいという方もいる、たかが音楽、それぞれの嗜好といってしまえばそれまでですが、ニセモノが大流行の時代ですから、ささやかなホンモノにこだわってみたいと思ったりします。
最後に生演奏と打ち込み演奏の違いについてですが、右脳と左脳の使い方が異なります。生演奏は、譜面を見て(あるいは暗譜して)、その解釈を右脳でとらえて、指先にダイレクトに伝えます。つまり気分だして演奏すればよいのです。楽譜の次のフレーズのことを考えたり、うまく弾こうと思ったり、つまり左脳を使ったとたんにミスが出ます。
打ち込みはどうでしょうか?ミスしたら訂正すればよいのです。まず楽器(音源)を選択して、シーケンサというPCソフトの画面に音符を並べて、再生させれば、音が出ます。ここまでは左脳の仕事です。この音を聞いて気に入らなければ、音の強弱やもろもろの調整機能で修正します。このとき気に入るかどうかは右脳の判断です。ですから、左脳の仕事を右脳がチェックし、その修正を左脳が受ける、これを繰り返すことになり、慣れないと膨大な時間が掛かるのです。そこでギターとかピアノなどのリード楽器だけは生演奏して、打ち込みと同時録音したりして効率をあげることになります。
それでもメンドイと思ったのでしょう。最近ではMIDIよりもサンプリングが流行っていますね。細切れに作った音のフレーズを切り貼りして作曲する方法です。ラップのような繰り返しの曲なんかには具合がよろしいのです。個人的には'手抜きのお手軽ソング'のように思いますね。まあ、リズムだけ楽しむにはよさげなのでしょうけど、どれも似たり寄ったりですね。モノマネやニセモノではないホンモノがもっと登場することを期待したいものです。
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