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滑走する現代を鋭い若者の視点で綴られた記事ばかりです。普通では恐くて直視できないことも、軽快なテンポと洒落た言葉が奏でる世界観で一気に引き込まれます。テレビや新聞では書けない真実が知りたければ、絶対に読んで損はないです!【読者より】

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2007/10/17

灰色のベンチから

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NO.43  デスペナルティーに終焉を【前半】

今回韓国へ取材へ行った目的の一つ。
それは約半月に及んだ死刑議論についての
調査や勉強の一応の終着をさせるため。 
ほとんどの読者は覚えてくれてると思うけど、
おれは山口県光市で起きた母子殺害事件について
先日のメルマガで、被告の青年を死刑に処すべきだと書いた。
これに対して
「それはおかしい」って意見と、
「その通り。被告の犯行は死刑に値する」って感想が
いつもの10倍は寄せられた。
(内訳で言うと賛成:反対=8:2ってとこ) 
でもって読者の関心の高さにびっくりした。 
だからおれなりにすごく勉強したし、
個人的に色んな人に話を聞いた。
死刑存置派にも、撤廃派にもね。。
それでおれなりに答えを出したんで、
読んでくれたら嬉しい。。
いつもなら興味がない人はスルーでいいって
言ってるけど、すまないがこれは出来るだけ読んで欲しい。
何故かって?  
・・・・。
自腹と少ない有休使って海外まで取材に行ったんだ。
ちょっとくらい聞いてくれたら嬉しい。に変えとくよ。


          DEATH


はじめに断っておきたいことが何点か。
改めて言うまでも無いと思うけど、
おれは読者に対して
「死刑制度についてこういう考えを持て」
と言うつもりはない。
戦争参加だって賛否両論なご時勢なんだ、
極刑について色んな意見があるのは仕方ない。
(実際のいち国民同士の死刑議論と、
もっと大勢のメディアも巻き込んだ死刑存置・撤廃
はまったく別物だってことを明記しとかなきゃならないけど。)
だからこの資料が良いとか、この人の話が良いみたいなことは
あえて書かないし、
特定の読者の意見だけに偏らないように、
紹介サイトなども参考程度にしか見なかった。 
あくまで客観的にね。。 
それともう一つ。
この問題は捉え方が難しい。
どうしても精神論的な面があるのは否めないし、
下手すると宗教論まで顔を出す。
それじゃキリがないし、1ヶ月の掘り下げじゃ
限界があるから、その辺は無視してあくまで個人の
結論として書くよ。。。
だけど今の世論に警鐘を鳴らさなきゃならないのは
痛いほどよく分かったつもりだ。



死刑制度全般の前に、
まずは光市母子殺害事件に絞って片付けちまおう。
当時未成年だった被告に対しての弁護活動及び、
死刑を望む世論が多いことについて。 
結論を先に言うと、おれは間違っていたと思う。 
いや、半分間違っていたが正解かな。 
ちょっとややこしいから租借しながらゆっくり読んでくれ。

まず被害者遺族の夫が、
『被告を死刑にしてくれ!』
と思うのは当然のことで、なんら悪いことじゃない。
おれだって同じ立場だったらそう思うよ。きっとね。
もっと言うと、あの事件において、
被告人に対しては何の同情も出来ない。
何の罪も無い、しかも宅内に居た母子を強姦・殺害したのは
誰が見ても最悪の事件だ。赤の他人の世論だって重い罪を
望むのは当然だし、ちっともおかしいことじゃない。
だけど間違いがある。
それは被害者側や検察サイドからみた主張ばかりが
報道されて、その尺度でしか世論が動いていないことだ。
被告が犯行後や裁判初期に精神異常だったこと、
それによって証言がおかしくなったこと、
証言をもっとよく聞いてみる必要があること
なんかは無視されている。
正しい裁判が行われていないと思ったから
弁護士団がついたことなどが報道されていないんだ。
それに弁護士団の中の数人をのぞいた人物について、
信頼出来る法務部のやつに聞いたけど、
あの弁護団は死刑反対派と賛同派両方混じってるんだ。
だから、被告の弁護を死刑反対のプロパガンダと言うのは
違うってことになる。
何より、本当にそういう団体なら、
裁判の初めから出張ってくるはずだしね。
だって下手すりゃ彼らが出てくる迄に死刑判決が
出ちまったかもしれないんだし、
事件に注目が集まってたのは犯行当初から変わらないんだから。
何故あの弁護士団が死刑反対派と認知されるようになったかは
今となっては探りようが無いけど、
被告の残忍な犯行とうまくシンクロしちまって、
うまく利用された感がある。。
巧妙で不思議なマジックだ。

それと、あの事件だけについての世論を、
意図的に死刑制度全般に結び付けようとするやつがいる
って点も見逃せない。
(これは後で詳しく書くんで割愛。)

そして何より、死刑制度自体の認識がおれも含めて
日本はでたらめに低かったって点が大事だ。 
おれは今でも死刑制度を完全に撤廃するべきだとは思わない。
戦争行為や命を奪う無差別テロについては、死刑以外やっぱり
順当な罪が思いつかない。
だけど、ポンポンと重犯罪者に死刑を言い渡して執行
している現状はおかしいと思うようになった。
それにこの国が毎年確実に死刑が執行されているのかと驚いた。
例を出すなら、2006年には一日に4人が死刑執行されたりも
しているんだ。ちょっとびっくりだろう?
死刑制度はあるが、オウム事件のようなものでない限り
極刑になるやつは滅多にいないという勝手な思い込みだった。。
(迂闊。。。だから三流なんだ…。)
それどころか、日本はじわじわと死刑執行を増やす計画を
進めている。例の如くひどく見えにくいようにね。
その頂点にいるのは誰?
これがわかったからこそおれはもっと深く探ってみようと
思ったんだ。読者の中にもそういう気持ちになる人がきっと
出てくるとおれは確信しているよ。
殺人を犯す犯人は当然悪いが、
人の命を最低に汚れた天秤で量り売りするド阿呆には
すげー腹が立ったぜ。
おれもそいつらの計画にうまく乗せられてた馬鹿の一人だった。
日本にいると、この問題の公平なジャッジを下すのは
ものすごく難しいんだ。 


ちょっと長くなったから、
要点式に復習すると、
・被告側が精神異常だった点が封殺されている
・弁護側は死刑反対・賛成派両方いる
・被害者遺族が死刑を望むのは当然だけど、
 それを可哀想に思った世論を、死刑執行増加の後押しに
 摩り替えるのはすごく汚いやり口
ってとこかな。


         DEATH


ここからようやく死刑制度について。
おれが調べてきたことはここからだから、
上の山口の一件はとりあえず忘れてもらってもいい。
最後におれの意見を書くけど、
それには全体としての構図をあんたにも知ってもらいたい。
死刑制度のまわりに渦巻く埃を取っ払う必要があるのさ。 

                後編へつづく

〜あとがき〜
死刑制度について一気に書きたいので、
キリが良いところで区切りました。
後編の記事は私自身が考えを180ではないですが、
120度くらい変えた様々な事実を書きます。
いち国民が、死刑賛成・反対と言っていることは
自由な議論ですし、何もいうつもりはありませんが、
もっと大局を成す大きな存在で捉えると、
世論を死刑賛成に持っていこうとする人らは
どうにも納得いきません。
意見が合わない人も当然いるでしょうが、
私なりにかなり時間もお金もかけて(笑)調べた
ことですし、それなりの自信を持って届けるものです。
(賛成が多数な中、わざわざ反対意見を書くということを
ここの読者なら汲んでくれると思うから書きます。
それが真実だと思ったからです。)
是非、いつもの様にニュートラルな視点で読んでやって下さい。

最後に一つだけ後編に繋がる情報を。
『現在世界で執行されている死刑の94%が、
北朝鮮、中国、イラン、パキスタン、イラク、スーダン、米国
で行われています。』
このレアルマドリードもびっくりなラインナップを
見ただけでも、ここの読者なら、何か感じるものが
あるんじゃないでしょうか。


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                    W:KEN

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